我々の左官という仕事は、様々な建築工事において多種多様なコテを使い、 ミリ単位の精度で床・壁・階段などを仕上げます。出来栄えは一目で判断 され評価されます。そこにこそ仕事のすばらしさ、達成感が生まれます。
近年、左官業に求められることは、環境や健康に優しい自然素材、耐久性 や耐火性など建築材としての性能に優れつつ、吸放湿性や抗菌性など快適 性能にも優れた素材の積極的な活用です。
日本の建築は時代と共に変化し、それに合わせて左官業も進化してきました。
今後は、伝統を尊重しながら、新たな素材やデザインへの探求を心を持ち、 持続可能な建築に貢献する左官業が求められます。私はそうした思いの元、 自ら研鑽を重ねながら、将来を担う若い人材を育てていきたいと考えています。